こんにちは。
私は現在、上場企業の財務経理部に所属しています。そんなに入れ替わりの早い部署ではありませんが、何人かが入ってきては退職していきました。
辞める人と話してみると、雑用ばかりでもっと決算に関わりたいと言う方がいます。経験も浅く、資格もない人に最初から業務の主の部分を担当させる会社はほぼないでしょう。雑用と言っても、経理の仕事は日次業務の積み重ねが大切です。簿記の基本がわかっていないとどうしても仕事の幅は広がっていきません。
経験があれば資格は必須ではないですが、資格を持っていない人は仕事をしていくうちにやはり勉強不足が顕著になってきます。貸借がわからない、科目を自分で判断できないでは、仕事になりません。
少ないメンバーですべての処理をしていくとなると簿記3級では知識が全然足りません。
知識が足りないので、業務に調べながらで時間がかかる(残業する)
知識不足が恥ずかしくて誰にも聞けない。
何がわからないのかわからない
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疲れて帰るので勉強する時間がない。
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仕事が楽しくなくなる、つらくなる
といった負の連鎖に陥り、退職していく方ばかりでした。仕事は遊びではありませんが、やりがいや楽しさがないと8時間も拘束されるのはつらいですよね。
自分の知識をいかし、成長を楽しんでいけるように、そして成長の証としても資格取得はオススメです。
経理担当者であれば、取得しておきたいオススメの資格を紹介していきます。
・日商簿記2級
・ビジネス会計検定試験3級
・全経簿記2級
・全経消費税法2級
・全経法人税法2級
・日商電子会計2級
資格取得を考える際の視点別にみていきます。
①資格取得が今の仕事に生かせるかどうか
中小企業での経理では、日次業務、月次業務、決算業務といった業務が主なところでしょうか。
PCなどへの入力業務である日次業務から月次業務、月次業務から決算業務へとキャリアアップを図るための資格としてオススメなのは日商簿記2級です。
月次決算は本決算に準ずる内容ですが、本決算ほど税務を意識した作業ではありません。なので、日商簿記2級程度の決算の知識があれば十分なのではないでしょうか。
②就職や転職で有利になるか
小企業で事務全般を担当していても、経理、税務に関して税理士に任せきりになっているようでは、経理事務経験者として転職するのは難しいでしょう。
経験がなくては一般的な資格を持っているだけでは、他の転職者と比較して選んでもらうのは厳しいかと思います。
そこでオススメしたいのが日商電子会計2級です。
あまり耳にしたことがない資格ですね。
③税理士資格取得の足掛かりとなるかどうか
上場企業への転職であれば日商簿記1級や税理士資格がオススメですが、日商簿記2級もオススメです。2級の範囲として上場企業の連結会計・税効果会計などが加えられ難易度が増しています。日商簿記2級をきっかけに上位資格を目指してみてはいかがでしょうか。
④業務で行かせる専門性を磨いていきたい
全経消費税法2級は消費税の重要ポイントである課税区分、本則課税、簡易課税での税額計算能力を問う試験です。
全経法人税法2級は税務署への書類作成などの税務処理ができる知識や企業において税理士と打合せをする知識が習得できます。
いかがでしたか?気になる資格がありましたか?
次回は、経理担当者としての資格取得・・・プロローグ1
次々回、資格取得に向けての計画をたてる・・・プロローグ2
プロローグに続いて、勉強したことのアウトプット編を書いていく予定です。
興味のあるかた、ご自身も資格取得を目指しているかた、お互いに頑張っていきましょう!